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SCIEXの食物アレルゲンスクリーニング法が AOACのOfficial Method認定

改良された質量分析法が産業利用に近づき、 世界中の食物アレルゲン検査における変化の可能性を促進

SCIEXは、同社の高感度メソッドによる食物アレルゲン分析法が、AOAC INTERNATIONALのOfficial Methods Board(OMB)からFirst Action Official Method(FAOM)として認定されたことを発表しました。

現在、世界では約1億5,000万人もの人々が食物アレルギーに苦しんでいると推測されます。食品表示エラーを低減するためにも、正確な食品アレルゲン検査は重要で喫緊の課題です。

このため改良された検査法を採用することは、食品業界において極めて重要です。SCIEXの分析法は、アレルゲンスクリーニング用のFAOMとして認定された、初めての質量分析(MS)に基づくメソッドです。

 
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)または免疫学的分析法に基づくメソッドなど、従来のメソッドの代わりにMSテクノロジーを使用することで、複雑な食品サンプル中におけるアレルゲンの検出により高い確信を得ることができます。

アレルゲンスクリーニングのためのSCIEXのメソッドでは、液体クロマトグラフィーとタンデム質量分析計を連結させて使用し(LC-MS/MS)、各アレルゲンに特異的な複数のユニークなシグネチャーペプチドを検出することにより、幅広い種類の食品(ベーカリー製品および原材料)を分析します。

現在、このメソッドでは、多様な食品マトリクスにおいて10 ppmの検出限界で、主要な5種類のアレルギー誘発性食品群からアレルギー誘発性ペプチドを検出することに成功しています。
さらに、スループットの向上、多数の異なる食品類から複数の主要アレルゲンの同時検出が可能となりました。
さらに高度なペプチドシグネチャー検出により、偽陰性および偽陽性の結果が大幅に低減されます。

 
「ELISAやPCRなどのアレルゲン分析のための従来のメソッドには、加工食品中における検出精度が低いことや、または同一サンプル中における複数アレルゲンの検査が高価であることなど、いくつかの課題が存在します。」とFOCOS ConsultingのBert Popping博士は述べています。
「LC-MS/MSはこれらの課題を克服できる可能性があり、それが既に複数の政府関連および民間の研究機関で受け入れられている理由の一つでもあります。」

 
このメソッドでは、QTRAP(R) 4500 LC-MS/MSシステムのパワーと頑健性を活用して、アレルゲンのハイスループット微量スクリーニングおよび定量を行います。
LC-MS/MSにより包括的なサンプルデータ解析が可能となるため、食物アレルゲン分析がより正確なものとなり、最終的には消費者に対する安全性が向上します。

 
AOAC INTERNATIONALは、化学分析および微生物試験の基準を維持する活動を行う、世界的に認められている非営利団体です。
First Action Official Methodの認定に続き、AOACはSCIEX独自のメソッドについて2年間の評価を開始します。

審査委員会の要件を満たせば、AOACはOMBにメソッドをFinal Action Methodとして推薦します。
この最終認定が取得されると、同メソッドのプロファイルは化学分析プロセスとして確立されて、同メソッドが世界中でさらに広く使用されるようになり、食物アレルゲン情報に対する消費者の信頼を向上させることができます。

 
「食品業界の規制要件は絶えず変化するため、食品検査ラボの分析量は増大しており、検査結果の精度について妥協を余儀なくされるケースが多数存在します。」とSCIEXのAcademic and Applied Markets DirectorであるMark Cafazzo氏は語っています。

「SCIEXでは、変化し続ける食品検査のニーズを理解するために、科学者、当社のお客様および業界の規制当局と常に密接に協力しています。このAOACによるFirst Action Official Method認定は、SCIEXのワークフローソリューションの能力が十分に認められたことを示すものです。
SCIEXは、お客様がより安全な食品を製造し、より正確な食品表示を行えるように常に努力しています。」

2018.05.31 更新