カンピロバクターによる食中毒について
カンピロバクターによる食中毒について
1.特徴
家畜、家きん類の腸管内に生息し、食肉(特に鶏肉)、臓器や飲料水を汚染する。乾燥にきわめて弱く、また、通常の加熱調理で死滅する。
2.症状
潜伏期は1~7日と長い。発熱、倦怠感、頭痛、吐き気、腹痛、下痢、血便等。少ない菌量でも発症。
3.過去の原因食品
食肉(特に鶏肉)、飲料水、生野菜など※。潜伏期間が長いので、判明しないことも多い。
4.対策
調理器具を熱湯消毒し、よく乾燥させる。肉と他の食品との接触を防ぐ。食肉・食鳥肉処理場での衛生管理、二次汚染防止を徹底する。食肉は十分な加熱(65℃以上、数分)を行う。
※欧米では原因食品として生乳の飲用による事例も多く発生していますが、我が国では牛乳は加熱殺菌されて流通されており、当該食品による発生例はみられていません。
電子顕微鏡写真:細長いらせん状のらせん菌 <食品安全委員会事務局資料>
出典:食品安全委員会(http://www.fsc.go.jp/sonota/campylobacter.pdf)
2017.11.25 更新