検索 メニュー MENU

× 閉じる

食中毒予防のポイント ~ノロウイルスによる食中毒~

牡蠣

ノロウイルスによる食中毒や感染性胃腸炎は、一年をとおして発生していますが、特に冬に流行するとされています。

ノロウイルスは、少量でも手指や食品などを介して口から感染(経口感染)し、下痢、おう吐、吐き気、腹痛などを起こします。 また、一度感染した人でも、繰り返し感染することがあります。 特に子供や高齢者、免疫の低下した方などは、ノロウイルスに感染した場合に症状が重くなることがあるので、ご家庭でも特に注意が必要です。

また、ノロウイルスに感染した人は、症状が治まっても、または、症状が出なくても、長い時は1カ月ほどウイルスを排出し続けていることがあるとされ、この点についても注意が必要ですので、覚えておきましょう。

ノロウイルスといえば二枚貝を原因食品として思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、最近の傾向として食材自体にノロウイルスがあることが原因ではなく、食品を取り扱う人がノロウイルスを保有していて、調理や配膳過程においてそこから食品を汚染してしまう場合もあり、様々な食品がノロウイルスに汚染されてしまう可能性があります。

ノロウイルス広がり解説図

 

ご家庭でできる食中毒予防のポイントをご紹介します。

ノロウイルスによる食中毒を防ぐためには、 「加熱」「手洗い」「消毒」をしっかりと行いましょう。
ノロウイルスによる食中毒の原因としては、人から人への感染が最も多いことから、周りの方々とも声をかけあって、一緒に手洗い、調理器具や調理台の消毒を徹底することが重要となります。

ノロウイルスには、下のイラストにも示していますが、塩素系の消毒剤が有効とされています。

石けんでの手洗いは、手指に付着したウイルス量を減らすためには最も効果的な方法ですので、調理前、食事前、トイレに行った後は必ず石けんで手を洗いましょう。汚染された調理器具や調理台は、消毒用エタノールや逆性石けん(塩化ベンザルコニウム)などが用いられることがありますが、ノロウイルスを不活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウム *(塩素系漂白剤)、熱湯があります。詳しくは ノロウイルスの消毒方法 をご覧ください。

おう吐物など感染性のあるものを扱う際は、使い捨てガウン(エプロン)、マスク及び手袋を利用し、ビニール袋などに密閉した上で、廃棄しましょう。床や壁にもおう吐物が飛び散った場合は、ペーパータオルや市販の凝固剤等を使用し、静かにふき取った後、同じく次亜塩素酸ナトリウムで浸すように床をふき取りましょう。

*商品の成分に塩素系漂白剤と記載されています。次亜塩素酸ナトリウムは手指消毒に用いることはできず、使用できない調理器具がありますので、使用上の注意をよく読み、使用できない場合は煮沸消毒を行うか、次亜塩素酸ナトリウムが使用できる調理器具に切り替えるなど工夫してみましょう。

 

ノロウイルスの予防と消毒方法のポイント
ノロウイルスの予防と消毒方法のポイント

 

ノロウイルスの消毒方法

感染予防の基本は手洗いです。洗い残しのない手洗いを心がけましょう!
親指周りと爪、指先、しわの部分は洗い残しが多いため、意識して手洗いしましょう。ノロウイルスの直径は細菌の約30分の1と小さく皮膚の角質層の中に入り込みやすいので特に注意が必要です!

石けんには、ノロウイルスを直接失活させ消毒する効果はありませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指からはがれやすくする効果があります。
石けん(ハンドソープ)を使った手洗いでは、10秒間のもみ洗いと15秒間の流水でのすすぎを複数回繰り返すことが効果的です。2回繰り返すと、ノロウイルスの残存率を約0.0001%まで減らすことができたとする実験結果があります。

 

ノロウイルスの消毒<消毒対象と処理例について>

1.調理器具等

洗剤などで十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)で浸すようにペーパータオル等で拭く(加熱できる物については熱湯での加熱が有効)

2.ドアノブ、カーテン、リネン類、日用品

次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200〜500ppm)で浸すようにペーパータオル等で拭く

3.トイレ・浴槽

次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度300ppm以上)で浸すようにペーパータオル等で拭く

4.おう吐物・ふん便による汚染場所

・おう吐物等は、ウイルスが飛び散らないようにペーパータオル等で静かに拭き取り、ビニール袋に密閉して廃棄する(この際、ビニール袋に廃棄物が十分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度1000ppm)を入れることが望ましい)
・床等の汚染場所は次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)で浸すようにペーパータオル等で覆うか、拭きとり、その後水拭きする

5.患者使用のリネン及び下着類

・廃棄するのが望ましいが、煮沸消毒も有効。(しぶきを吸い込まない等、二次感染への注意が必要)
・煮沸消毒が行えない場合には、洗剤を入れた水の中でウイルスが飛び散らないように静かにもみ洗いし、有機物を取り除いた後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)の消毒が有効(十分すすぎ、高温の乾燥機などを使用すると殺菌効果が高まる。また、もみ洗いした石けん液には次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度1000ppm以上)を加えて、10分間以上置いたのち、捨てること。)。

 

※可能であれば、ふん便・吐物が付着した衣類は、もみ洗いをせず、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度1000ppm以上)に漬け置きする方が洗濯時の二次感染を防ぐ上で好ましい。
・布団などすぐに洗濯できない場合は、屋外で、日光に当ててよく乾燥させ、スチームアイロンや布団乾燥機を使うと効果的。

※作業時はガウン(エプロン)、マスクと手袋を使用し、換気を十分に行いましょう!

※使用後の手袋やペーパータオル等はビニール袋に入れて捨てましょう!

※高度な汚染がなければ次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm〜500ppm)で浸すように拭く程度の消毒でかまいませんが、次亜塩素酸ナトリウムの殺菌力は有機物による影響をうけるため、必要に応じて濃度を調節しましょう。

※次亜塩素酸ナトリウム消毒液(塩素濃度200ppm)の作り方
市販の漂白剤(塩素濃度約5%)を250倍希釈して作ることができます( 例:5Lの水に漂白剤を20ml入れる。)。なお、塩素系の漂白剤(商品名:ハイター等)でなければ効果的な消毒はできません。漂白剤を使用する際は、使用方法を守り、塩素系のものと酸素系のものを混ぜたり、熱湯で使わない(消毒効果が低下します)ようにしましょう。

 

出典:食品安全委員会(http://www.fsc.go.jp/sonota/e1_norovirus.html)

2017.11.28 更新