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有機農業とはどんな農業なのか?

今回の記事では、有機農業についてお話させていただきたいと思います。

 

●有機農業とは?

有機農業とは、農薬を使わないだけでなく、生物の多様性を保護する、生産者の労働環境を保護する、などのさまざまな目標を標榜し、行われている農業のことです。

有機農業が目指しているものは、詳しくは日本有機農業研究会のホームページに記載されておりますが、通常の農業形態のように、ただ野菜をたくさん作って売りたくさんの利益をあげることを第一とするのではなく、自然と共生し、地域の中だけで完結する農業を目指しています。

 

●有機農業が始まった背景

有機農業は日本国内では1970年代にスタートした農業です。

それまではどの土地にあった農作物だけをたくさん栽培し、販売するという形態をとっている農家が多く、たとえばコメを生産するのに適している山形県ではコメだけを、みかんを栽培するのに適している愛媛県ではみかんだけを栽培するというように、特定の農作物だけを集中して作るというやり方が日本の農業において普通になっていました。

1970年代には、加工食品が台頭し、手軽に食事を楽しむことができるようになった反面、産地の分からない食品が現れ、不安を感じる消費者が出てきました。

また生産する側にも、農薬を使った栽培に疑問を感じる人も現れるようになり、もっと健康的で自然に優しい作物を作りたいと考える生産者が出てきました。

これらの生産者と消費者が提携をすることによって、安全な野菜を独自の手で作っていくという動きが始まり、「有機農業」がスタートしました。

 

●有機農業のガイドライン

国は、有機農業によって作られた農作物を認定するガイドラインを策定しており、認定された農作物には、「有機JAS」の規格が与えられます。

2006年に制定された「有機農業の推進に関する法律」によると、「農薬と化学肥料を3年以上使用しない田畑で栽培したもの」などの条件を満たした農産物を有機農産物と認定しています。

 

●有機農業はどのくらい浸透しているのか

有機農業はとても魅力的な農作物であるという印象を受けますが、現在日本にどのくらい浸透しているのでしょうか。

農林水産省による平成28年度の統計資料によると、有機農業の取り組み面積は全体の耕地面積の0.5パーセントにすぎず、いまだ大部分の農作物が慣行農業(農薬や化学肥料を使って農作物を作る農業方法)によって作られていることが分かります。

 

●有機農業の現状と将来、まとめ

有機農業は先ほども述べたように決して日本の農業に浸透しているとは言えない状況です。

しかし、国のガイドラインとは別に独自のルールを設けて農業を行っている生産者や、国のJAS認証を受けずに、農薬や化学肥料を使わない農業を行っている生産者もいるため、実際の数は国の公表しているデータよりも多いのではないかと思われます。

有機農業は現時点では日本の農業の主流な方法にはなっていませんが、新しい農作物の生産・流通の過程を提案した農業であり、今後のさらなる飛躍が期待されます。

 

今回の記事では、「有機農業」について簡単にご説明させていただきました。

2018.11.05 更新