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残留農薬 基礎講座④ 「農薬の使用方法を守る理由」

ニンジン

残留農薬 基礎講座 第4回目は「農薬の使用方法を守る理由」です。

~最終回の第5回目は「残留農薬の用語解説」です。~

 

4.農薬の使用方法を守る理由

農作物に付着した農薬を摂取しても人の健康に影響がない量として、各農作物毎に農薬の残留基準が定められますが、これを超えないためには、試験で確かめられた一定の農薬の使用方法(使用時期、使用濃度、使用回数など)を守ることが前提です。この使用方法は農薬のラベルに記載されています。

実際には、残留基準値はかなりの余裕をもって設定してあり、また、人が実際に農作物を食べる際には、洗ったり皮をむいたりするので、試験で分析された量(洗ったり皮をむいたりせずに分析しています。)に比べて格段に少ない量しか摂取することはありません。しかしながら、これだけの安全性を加味しつつ、農薬のラベルに記載された使用方法の範囲内で農薬を使用することによって、安全が確保できると言えます。

例としてある農薬Aの残留基準が農作物Bに1ppmと決められているとします。農作物Bに農薬Aを散布した時、農作物B中の残留量は図9のように減少していくとすると、散布直後には2ppm残留していた農薬が7日後に0.5ppmとなり、散布できる日は「収穫前7日まで」に設定されます。農薬の使用者がこの使用時期を守って使えば、作った農作物に基準値を超えて農薬が残留することはなくなるわけです。

また、農作物への農薬残留のみならず飲料水への農薬残留や水産動植物への農薬の被害を防止することも大変重要です。このため、たとえば止水期間が設定されている農薬についてはその期間を遵守するなど、農薬の使用方法を守ることは、農薬使用者の責務であるといえます。

図9 残留農薬の減少曲線

図9.残留農薬の減少曲線

これらのことを担保するため、農薬使用基準が農薬取締法に基づき農林水産大臣と環境大臣により制定されており、法律上農薬使用者にはこの基準の遵守が義務付けられています。

 

 

残留農薬 基礎講座① 「農薬とは?」

残留農薬 基礎講座② 「農薬の残留基準値の決め方」

残留農薬 基礎講座③ 「環境への安全性の評価」

残留農薬 基礎講座⑤ 「残留農薬の用語解説」

 

出典:農林水産省HP

2017.10.30 更新