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朝食と健康リスク

みなさん、毎日の仕事や学校、いろいろな用事が「つらい」と思ったことありませんか?目覚まし時計に急かされて慌てて身支度を整えて学校や仕事に向かうといった方も多いのではないでしょうか。

実はこういった行動を少しでも変えられれば、日々の生活がより良くなるかもしれないのです。キーワードは「朝食」です。
平成29年度、厚生労働省の調査によると、朝食欠食率(朝食を摂る習慣のない人の割合)は、男性が15%、女性が10.2%となっています。

さらに驚くことに、20代の欠食率が男性は30.6%、女性が23.6%と高い割合で、30代も平均を上回る欠食率となっています(注1)。

そして1人世帯ではなんと20代の欠食率が49.4%、30代が41.1%を記録した年もあります(注2)。このような調査を見ると、朝食を食べる習慣を持たない人が想像以上にいることがわかります。

確かに忙しい朝は朝食を食べる時間を確保するのが難しいですよね。

 

では、朝食を食べないことは実際に体にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。農林水産省では朝食摂取を勧めると同時に、その悪影響として、イライラ、集中力の低下、ボーッとして疲労感が残るといったことを挙げています(注3)。

さらに、朝食を毎日食べることは、「適正な睡眠時間」、「喫煙をしない」、「適正体重を維持する」、「過度の飲酒をしない」、「定期的にかなり激しいスポーツをする」、「間食をしない」といった健康習慣とともに生活習慣病の予防につながるといわれています(注4)。

また、佐賀県で行われた調査を分析した結果として、朝食の欠食は、上記の「適正な睡眠時間、禁煙、定期的運動、間食とも関連を有して」いるようです(注5)。

まさに、生活習慣病をはじめとした健康リスクと密接に関わっているといえるでしょう。そして同じ調査では朝食の欠食と精神的な疲れやストレスとの関連も示唆されています。
このように、朝食を食べないことそれ自体は些細なことかもしれませんが、積み重なると生活習慣病など大変大きな健康リスクに直面するといえます。それだけではなく、日々の仕事や学校のパフォーマンス低下など身近な不調にもつながります。
朝の数十分はとても貴重な時間です。朝食を抜いて急いで外出することがあるかもしれません。

しかし、あなたの健康も替えの利かない重要なものです。だからこそ朝食を食べるためにその貴重な時間を割いてみませんか。

朝食をしっかり食べて健康が維持できてはじめて朝の時間が本当の意味で大切なものになるのではないでしょうか。

 

注1 厚生労働省「平成29年 国民健康・栄養調査結果の概要」https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000351576.pdf
注2 厚生労働省e-ヘルスネット「朝食欠食率」

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-020.html

注3 http://www.maff.go.jp/j/seisan/kakou/mezamasi/about/about.html
注4 公衆衛生審議会意見具申「生活習慣に着目した疾病対策の基本的方向性について(意見具申)」1996年、https://www.mhlw.go.jp/www1/houdou/0812/1217-3.html
注5 「朝食欠食に関連する因子について」『日本食育学会誌』4巻3号、2010年

2018.11.05 更新