食品添加物と食中毒との関系について
食品添加物について、どれほど正しい知識を持っていますか?
一般的に、食品添加物は安全ではない、体に悪いなどと言われていますが、私たちの食の安全を守ってくれるのも食品添加物です。
私たちが、食事をする際に最も恐ろしく、気をつけなければいけないことは食中毒です。
飲食店で食中毒が発生したなんてよく耳にしますが、家庭でも注意しなければ食中毒が発生してしまうのです。
食中毒は嘔吐・下痢が主な症状であり、とても苦しいものになります。そんな恐ろしい食中毒と添加物は大きく関係しています。
添加物には様々な役割がありますが、その中の一つとして、食品を長持ちさせるという役割があります。
食品に添加物(保存料や酸化防止剤)を加えることにより、食中毒などの原因となる細菌の増殖を未然に防いでくれます。そんな添加物ですが、一体どのような食品に多く含まれているのでしょうか?
添加物が多く含まれている食品といえば、加工食品があげられます。加工食品とは、食品になんらかの加工を施したものです。
食品のほとんどは、長期保存ができない為、いろいろな手段を用いて、食品を加工・処理しています。
加工食品といえば、たくさんの種類があります。例えば、皆さんが家庭でよく食べられるソーセージ、ハム、ベーコンなども加工品の代表的な食品です。
これらは、食肉加工品と呼ばれ、食肉に添加物を加え、長期保存ができるようになっています。
通常、スーパーなどで売られている生肉は、期限が2、3日になっていますが、ソーセージやベーコンなどの加工品は1、2ヶ月も日持ちするようになっています。
そのことから、添加物が多く含まれていることがよく分かります。その他にも、冷凍食品、インスタント食品、レトルト食品、缶詰、お菓子、ジュースなども添加物が含まれる加工品になります。
調理済みですぐに食べられるレトルト食品や缶詰は、本来であれば冷蔵庫で保存しなければすぐに腐敗してしまうものばかりですが、常温で保存され、1~2年も保存できるものばかりです。
レトルトの代表的なものといえばカレーですが、家庭でカレーを作ったとき常温で保存しないですよね。
それに、近年、カレーを鍋にいれたまま常温で置いておき、十分に温めなおさなかったことで、食中毒を発生させてしまうケースが多いようです。
軽く温めたり、そのまま食べることができてしまうレトルト食品や缶詰にも添加物が多く含まれていることが分かります。
意外なのが、カット野菜にも添加物が含まれていることです。確かに家庭で野菜を切ったりすると、切り口の色がすぐ変わったりすると思います。
しかし、スーパーに置いてあるカット野菜はいつでも新鮮で綺麗な色ですよね。添加物で加工することにより、色と鮮度を保っているのです。
私たちが口にする食品の多くに添加物が含まれています。
添加物を摂り過ぎることも良くはありませんが、安全な食事をすることに、必要不可欠であるとうことを理解し、上手に付き合っていきたいですね。
2018.11.05 更新